採血業務解説 〜全血採血について〜

採血業務解説 〜全血採血について〜

前回の記事「採決前の検査業務について解説」では、本採血の前の検査の採血について触れました。

 

それでは、検査採血を終え、本採血をしても、体調に問題がないと判断されたドナーさんはどのような採血を行うのでしょうか。本採血には2種類の採血方法があります。

 

「全血献血」と「成分献血」です。では、この2つの採血方法は何が違うのでしょう。それは、採血でいただく血液の成分です。

 

「全血献血」とは

まず、「全血献血」という方法について説明します。全血献血は、読んで字のごとく、血液の成分全てをいただく採血方法です。転んで身体に傷を作った時などに、「赤い」血液が流れてくるきますね。この成分全てをいただきます。

 

「成分献血」とは

次に、「成分献血」という方法について説明します。成分献血は、「血小板成分献血」と「血漿成分献血」の2種類があります。血液は、赤血球や白血球、血小板などといった細胞成分と血漿と呼ばれる水分の部分に大きく分類することができます。

 

血液を遠心分離機にかけると、血液成分が分かれます。順番としては、細胞成分の一部(赤血球・白血球など)→血小板→血漿という順番です。細胞成分は比重が重いため下の方へ沈殿し、主な成分が水分の血漿が上澄みとして残るわけです。

 

その細胞成分の一番上に細胞の中でも比較的比重が軽い血小板が分離されます。kの上澄みをいただくのが、「成分献血」という方法です。

 

さらに、一番上の水分の部分の血漿のみいただく成分献血を「血漿成分献血」、血漿(水分の部分)+血小板(細胞の層の一番上の部分)までいただくのが「血小板成分献血」です。

 

それでは、成分献血でいただく血液の上澄みの部分はどのようにしていただくのでしょうか。成分献血で血液をいただく方法は、まず、細胞の部分も含めた全ての血液成分をいただきます。このいただいた血液を遠心分離機にかけます。

 

そして、上澄みの部分をいただいたのち、残った細胞成分をドナーさんの体の中へ戻します。血液を体内へ戻すことを「返血」と言います。これを1サイクルとし、2?4回繰り返します。特に、血小板成分献血につきましては、1回に輸血する血小板量が10単位と定められています。

 

この10単位の血小板が採血できるまで、このサイクルを繰り返します。1サイクルで採取できる血小板の量は、ドナーさんの体調や体質によって異なるため、多い人では5サイクルになる方もいらっしゃいます。

 

また、病気ではないけれど先天的に血小板が少なめの方がいらっしゃいます。このような体質の方は、何サイクルも採血と返血を繰り返さなければならなくなってしまうため、血小板成分献血を実施してしまうと身体への負担が大きくなりすぎてしまします。このため、血小板成分献血はお勧めせず、血漿成分献血をお願いすることが多いです。

 

血液センターで1番に考えられているのは、ドナーさんの安全と輸血される患者さんの安全です。ドナーさんには、体質面や体調面からアセスメントし無理のない採血をお勧めいたします。また、患者さんには安全で必要な血液成分を輸血することを考えます。

 

今回は、本採血の種類について説明しました。次からのの記事で、全血採血、成分献血(血小板採血・血漿採血)について詳しく書いていきます。

 

次はこちら
全血採血業務について解説

 

 

 

 

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